ちょい直し オメガスピードマスター ボタン交換編

クロノグラフ機能付きの時計の場合、スタート・ストップなどの操作をするプッシュボタンがあります。この部分が壊れたり無くなってしまったりしてそのまま・・・、なんてことはありませんか?「メーカーに聞いたらオーバーホールも必要で高額になると言われた」とか「そこだけは直らないと思っていた」などで、修理をしない方も多いようですが、そのままにしておくと内部に湿気や汚れが入ってしまい時計にとっていいことは何もありません。状態やブランドにもよりますが、プッシュボタンだけ修理することも出来ますよ。

こちらは、4時位置のリセットボタンの先が無くなってしまったオメガのスピードマスターです。内部は取り出して別に作動確認や状態の点検をしています。今回は外装修理だけで大丈夫そうです。DSCN4954

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まずは専用の治工具を使って元々付いている部品を取り外します。この工具、当然ですが『専用工具』なので、このタイプのスピードマスターのボタンパイプを外す為だけの工具なんですよ。それも数種類あります。

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オメガの場合、純正部品が入手可能ですので、このモデルに合った部品を取り寄せます。スピードマスターだけで何モデルもありますので、間違えないように。。。DSCN4955

こんな感じでパッケージングされています。古い部品や細かいパーツ類まで部品供給があるのはオメガの素晴らしいところですね。

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ボタン部分だけでなくケース側に取り付ける部品もセットになっています。パッケージを開けた後、取り付けるためには一度バラバラにします。一つ欠けても駄目ですので無くならないように注意が必要ですね。DSCN4962

ねじ込んで取り付けるところには専用の接着剤を塗布して、ケースに部品を取り付けていきます。動きなどを確認して問題がなければケーシングをおこない完成です。DSCN4963

ケースとベルトも洗浄して風防も軽く磨いてあげると全体的にとても綺麗になりました。これでまだまだ使えますね。

ちなみにこの“OMEGA Speedmaster Professional”の場合、修理代金は8,000円~、納期は1、2週間程度ですが、自動巻きモデルなどでも対応可能です。

※2016年9月現在、プッシュボタンのみの部分修理は可能ですが部品供給の状況や価格の改定がありますのでくわしは【お問い合わせ】よりご確認下さい。