オーバーホール LONGINES Cal:30LS

1960年代中頃のロンジンのオーバーホールです。ムーブメントはCal:30LS、30mmキャリバーでそれぞれのパーツがとてもしっかりとした造りになっています。老舗高級ブランドらしく、この時代のロンジンも他の高級ブランドに全く見劣りしない美しいムーブメントです。

不具合部分を点検しながら汚れやサビを落とし、すでに洗浄を終えています。輪列部分を組み込んでいるところですが、各パーツは肉厚で重厚感がありますよね。

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輪列分を組み終わり、あがきなどをチェックしてゼンマイを巻きあげる各穴車などを組み込んでいきましょう。ロンジンは輪列受けに刻印されたシリアル№でおおよその製造年が判別できます。

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そしてアンクルまで組んだ状態です。アンクルのツメ石にも注油します。この角度、いいですね~(笑)DSCN4080

 

表輪列側が組み終わったら、次は裏廻りです。操作時に負荷がかかり破損が起きやすい部分ですが、こちらもしっかりとした造りで安定感があります。メンテナンスを行えばまだまだ何十年先までちゃんと機能してくれるでしょう。なんとも凄いことです。DSCN4082

ケースに組み込んだ状態です。ケースのギリギリまでムーブメントが詰まっているところも年代を感じます。防水性などをあまり考慮していないこともありますが、外観のデザインよりも中身を中心に時計を設計している結果ですよね。時計のムーブメントに詳しくなくても、機械部分へのこだわりがひしひしと伝わってきます。DSCN4085ランニングテストが終わったらアップします!!外装コンディションも良好ですのでお楽しみに(^0^)/