Brand History ④スイスブランド(RADO / ZODIAC / TECHNOS)

RADO

■ラドーは、1917年にアーネスト、ワーナー、フリッツのシュラップ(Schlup)家3兄弟によって創設されました。当初はムーブメントの製造を中心に事業を展開していましたが、1957年に「RADO」という名で自社ブランドを展開するようになります。そして傷が付きにくく、見た目にも美しいハードメタル素材を採用した『ダイヤスター』を1962年に発売し、世界的ヒットとなりました。また、自動巻時計の12時位置に配したアンカーマークがゆらゆらと動くデザインも特徴的です。他にも日本で初めて発売されたRADOのモデルである『ゴールデンホース』や『グリーンホース』、『パープルホース』のホースシリーズは当時の日本やアジア諸国で大変人気がありました。

ZODIAC

ゾディアックは1882年にスイスのル・ロックルでその前身となるCamele社が創立され、1908年に「Zodiac」と社名を変え自社ムーブの生産を行うようになります。当初はポケットウォッチが中心でしたが、1940年頃からスポーツウォッチの生産を始め、1953年には、ゾディアック社の名前を世界中に広めたフラッグシップモデル、「シーウルフ」を発表。シンプルなデザインながらも、高い防水性と視認性の良い夜光目盛りを付けたこのモデルは、ベゼルやケースデザインを変えた幾つかのバリエーションが作られ、ロングセラーモデルとなります。1970年代には、ミステリーダイアルで人気を博した、「アストログラフィック」を発表します。赤いドットのついた透明な円盤が秒針の役目を果たし、まるで人工衛星のように文字盤をまわります。また長針と短針も宙に浮いているようで、近未来的デザインのモデルです。2002年にフォッシルグループ傘下に入り、現在も様々なモデルが販売されていますが、当時とは全く違ったデザインになっています。

TECHNOS

ギリシャ語の「テクネー」(技術)にちなんで名付けられたてテクノス社は、1900年に時計技術者であったメルヒオール・グンツィンガーがスイスのジュラ山岳地方のウェルシェンロールに時計工房を開設し誕生しました。、かつてはラドー、ウォルサムと並び大変人気のある輸入時計ブランドで、70年代頃までのテクノスはムーブメントもスイス製で、しっかりと造られた製品が数多く販売されていました。