数々の名機を生み出してきて老舗ブランド『GRUEN』のオーバーホールです。

こちらは60年代後半から70年代初期に造られていたいスイス製ムーブメントでGRUEN独特の機械です。

角穴車を受けの上に組み込むのではなく、香箱に車が直接付いていますので、裏側の巻き上げ機構を組み込まないとゼンマイが巻けません。。。

毎時18000振動のロービートですが高い精度を保っています。さらに自動巻き機構がこの上に組み込まれます。

裏廻り（カレンダー側）です。カレンダー板外周の溝に外側から部品を取り付けて押さえています。なかなか珍しい留め方ですね！

曜日板まで組んだところで文字盤や針を慎重に取り付けます。黒い文字盤は汚れや傷が目立ちますので特に神経を使います(*-*)

ローター機構を抑えるネジ3本は青く焼きが入っています。細かいところにこだわりを感じますね！！

そして作動のチェックを終えたらケース組み込んでさらにランニングテストなどを行います(^-^)

これで修理完了！！と、言いたいところですが風防がちょっと劣化していますね。形状の近い部品で交換するか、このままの雰囲気を生かすのか・・・、もう少し悩みます(笑)