
- 手巻 / Cal: – / 振動数:18000 / 精度: ±30s/day
- Ser/Ref : 2213033 / J15008E
- ケース:36mm
- バンド:19mm ブラウン・カーフ(HIRSCH/Kent Lo’clock別作)
- 製造年:1960年代
- 状態:△・・・文字盤汚れあり。
- 多くの派生モデルを展開した「スポーツマン」シリーズの中でも珍しい”SEIKO Sportsman 7(スポーツマンセブン)”です。スポーツマンは手頃な価格帯と実用的な性能を備えた腕時計としてセイコーのヒットモデルとなりました。後に自動巻腕時計「スポーツマチック」などにも発展するほど多くの派生モデルを展開しましたが、中でも最も廉価なモデルとして発売されたのがスポーツマン7です。当時ムーブメントに使用される石数が多い程高級機とされていた時代、一般機の平均が17石のところ7石のみと石数からもコストを抑えたモデルだったことが窺えます。石数が少ないぶん耐久性は劣りますが、実用的に使う性能には問題ありません。スポーツマンはセイコー諏訪工場より製造されていたのでスポーツマン7も諏訪工場製になるのですが、テンプ受けの形状が亀戸製品に見られる曲線的なブリッジ式の受けが採用されており、セイコーファンの間でも珍妙なモデルと言われているようです。外観は他の機種と遜色劣らないデザインで、彫り込みのインデックスやドーフィン針などを用いた品のある雰囲気を醸し出しています。文字盤に汚れが見られるのは残念ですが、かわいらしいフォントのペットネームの下に大きく「7」と印字されたデザインはしっかりと楽しめます。ベルトにシンプルなエレガントさを持つHIRSCH社製・Kentを合わせたことによって、普及機だったとは思えない品が感じられます。当時高級品でなかったものでも、今では重宝されるものとして見直されるところがビンテージ・アンティークの面白さではないでしょうか。(F)
39,000円(税別) SOLD OUT