- 自動巻 / Cal:290 / 振動数:18000 / 精度: ±60s/day
- Ser/Ref :0711202 / 14078
- ケース:35.5mm
- バンド:18mm ブラウン・型押しカーフ (HIRSCH/Duke)
- 製造年:1960年
- 状態:△・・・文字盤汚れあり。
- マーベルの手巻輪列の上に自動巻き機構を乗せたことで厚みがあり「和製バブルバック」との愛称でも呼ばれる”SEIKO Gyro Marvel”です。ジャイロマーベルは製造年数が約2年と短く、すぐに後継機にあたる新型62系のキャリバーを搭載したセイコーマチックに移行されますが、セイコーの自動巻腕時計史に大きな影響を与えたモデルです。ジャイロマーベルが初搭載になる新開発された「マジックレバー」は、改良を重ねながらセイコー自動巻機構として多くのモデルに長く使われていきました。またスイスの「エテルナ社」が開発しローター部にボールベアリングを使用し巻き上げ効率を向上させるシステムは、当時一部のスイス高級品にしか使われていなかったのですが、国産自動巻に初めて採用されたのもジャイロマーベルになります。文字盤に付けられた「独楽ロゴ」はまだ自動巻きが普及していなかったので、自動巻と分かるようにと初めて使われました。これらの事からも重要な位置づけにあたるモデルだったことが窺えます。デザインは至ってシンプルと言えますが、鏡面シルバーケースにマットな文字盤、細長いバーインデックスにドーフィン針らがシックな大人な雰囲気をかもしだし、現行では見ることの無い斜体のブランドネームが少し傷んだ文字盤と共に年代を感じさせてくれます。スッキリとしたデザインにブラックのクロコ型押しベルトを合わせることで、スタイリッシュなテイストのビンテージウォッチになりました。(F)
40,000円(税別) SOLD OUT