バラバラだった時計 HERMES自動巻

以前勤めていた会社に見習いとして入って、事務仕事と雑用が9割の中、空いた時間と就業の後に時計を触りながら少しづつ分解を勉強していたころに先輩から技能検定を勧められて、それに合格したからと言って仕事の内容が変わるわけではないのだけれど、せっかくなので受けてみることにして、通勤の行き帰りの電車の中で学科試験の勉強をしたり、残業後のさらに空いた時間に実技課題の練習をしたり、内容的には全然大したものではく技術的にもまだまだ何もできていなかったけれど、久しぶりに勉強っぽい勉強をして「2級修理技能士」になることが出来て、一緒に仕事をしていた職人さんたちもとても喜んでくれて、やっと修理工房の一員として仲間に入れてもらえた実感があって、都知事の名前の入った賞状も凄く嬉しかったし、これは何か記念となる時計を奮発して買おうと探したところ、エルメスの時計をエルメスジャポンのアフターから独立された時計師の方に格安で譲ってもらえることになり、定価からすれば超がつくくらいの値段をさらに分割にしてもらって購入した時計を、自動巻時計の修理の練習の為に分解したはいいが調子が悪くなり、そのままずっと何年間もバラしたままだったものを昨日組み立てた。