L vision No.004《Vision…1.見ること》IRON COFFEE

みなさん、コーヒーはお好きですか?

近年、『サードウェーブ』と呼ばれるブームの到来やそれに伴い缶コーヒー、コンビニコーヒーが発展し、より身近に感じるようになったコーヒー。
ただの飲み物としてではなく、店舗によって産地、淹れ方などアプローチを変え、日本酒やワインのようにさまざまなこだわりを楽しむようになりました。

ここ豪徳寺にも、こだわりの一杯を提供する一軒のコーヒースタンドがあります。
その名も「IRON COFFEE」。

いまにもコーヒーの香ばしい香りが漂ってきそうな、無骨でクールな印象の外観。
お店の前に立つのは、オーナーの磯野雄貴さん。

飲食店で働いたのち、生活の一部だったコーヒーを仕事にしようと「IRON COFFEE」をオープン。鉄のように時間が経っていくごとに味のある店になっていくようにと、この名前にしたそう。

オープンして丸2年。外観のクールな印象とは変わり、カウンターのみの店内は温もりある居心地の良さを感じます。

「ふらっと来て、スペシャリティーコーヒーを楽しんで、ちょっと話して帰る、そんな生活の一部のように来て頂けたら嬉しいです。豆は生産地、品種、生産方法、醸造方法などに細かくこだわったオーストラリアの『Single O(シングル オー)』から仕入れています。」

コーヒー本来の甘みと香りを生かして焙煎した、質の高い豆。一ヶ月半くらいで産地の違う豆を仕入れ、月ごとに違う味を楽しめるようにしているんだとか。

エスプレッソマシーンのハンドルを握り、丁寧にカップに注ぐ。目の前で手際よくコーヒーを淹れるその様子に、まさに職人の手仕事を見るときのように目をうばわれてしまいます。

そんな香り立つしぐさの腕元に似合うように、当店が選んだのはアメリカの時計メーカー”ELGIN(エルジン)”が1940~50年代に製造していた高級機、「LORD ELGIN」。

昔からバイクが好きだという磯野さん。
普段のファッションは、仕事では黒、または白のシンプルなTシャツが多く、お洒落をするときはシャツや革靴などよく履いていたそうですが、最近は忙しいため仕事着と同じくシンプルなスタイルが多いとのこと。

今の時計に比べると小さいサイズなのに、シンプルな服にもアクセントとなる個性的なデザイン。

「LORD ELGIN」はアメリカ時計産業全盛期の代表作として、気軽な価格ながらほかにはないデザインと確かな技術力が感じられる美しいムーブメントで人気のモデルです。

シルバーと黒の力強いコントラストの中にメリハリのある細部の繊細なデザインが、男性らしさもありながらこまやかな心遣いが出来る、まさにオーナーにぴったりの時計です。

そんな磯野さんのおすすめコーヒーは、エスプレッソとミルクの甘さの組み合わせが魅力のカフェラテ。

昔ながらの温かさが残る豪徳寺の商店街に溶け込むコーヒースタンド、IRON COFFEE。

夏の終わり、そろそろホットコーヒーが飲みたくなるこの時期、豪徳寺には、飲んだことのない素敵なコーヒーと、見たことのない素敵な時計の出会いがあるかも。


IRON COFFEE

  • 営業時間 平日 8:30~20:30/土日祝 9:30~20:00 業
  • 定休日 水曜日(祝日の場合は営業)
  • 〒154-0021 東京都世田谷区豪徳寺1-18-9 小田急線豪徳寺駅より徒歩約3分