#36 本当の優しさ

スタッフFです。

気温が下がったり上がったりと春はどこへいってしまったのか、落ち着かない天気が続いていますが皆さん体調崩さないようお気をつけてください。

僕は電車通勤をしているんですが、ゴールデンウィークに入る前頃の仕事帰り、席がまばらに埋まるぐらいの車両に乗り込み座ってスマホを見ていました。

一駅過ぎた頃、おばさんが慌ててビニール袋を出し始め何してるのかと思っていたら、斜め向かいに座っていた新入社員であろうかスーツ姿の女性が泣き出し少しもどしてしまっているのを助けていました。少量ではありましたがスーツにかかったり床や席に付いてしまったのを謝りながらも、二人のおばさんが「大丈夫よ」「私もやっちゃったことあるから」など声をかけてあげ、スーツの女性は2駅先で降りていきました。

介抱してあげた人に対して他人事のように見ていた自分の愚かさを恥じていましたが、この後もっと衝撃的な事が・・・

スーツの女性が降りた駅で入れ違いに乗ってきたスポーツをやっていそうな体格の良い大学生ぐらいの男性。その男性が先ほどもどしてしまった女性の席に向かい自分の持っていたタオルを出し床と席を拭き取り、何事も無かったかのようにその席に座ったんです。
この2駅間の一部始終は見ていなかったはず!
入れ違いの時に察したのか当然のように起こした一瞬の行動。

その時自分に走った衝撃は言葉に表現できませんがあえて言葉にするなら感動・賞讃・尊敬そして自分自身に対する嫌悪・羞恥・臆病が入り混じった感情。

そんな自分が偉そうな事は言えませんが、介抱してあげる事は当然優しい事ですが大抵誰でも想像して行動に移せます。でも、見ていたわけでも無いのに後始末をしあたかも何も無かったかのように自然と行動することはなかなかできないと思います。
彼の行動を見て本当の優しさってこうゆう事なんじゃないかなと考えさせられました。

下車する時に彼が読んでいたのをチラッと見たら学校のテキストらしき物を読んでいました。

あなたは聖人君子ですか!!!